得意距離を残せば、終わりじゃなかった。

118を出した日。

私は、一つの答えを見つけた気がしていました。

「得意距離を残せばいい。」

無理にグリーンを狙わない。

52度で運び、何か月も練習してきた60ヤード以内から勝負する。

柿の木台では、この考え方がハマりました。

「これなら戦える。」

そう思いました。

でも、ゴルフはそんなに簡単ではありませんでした。


得意距離なのに、寄らない。

118以降、私を苦しめたのは二つでした。

突然やってくる鬼トップ。

そして、

まったく合わない距離感。

特に鬼トップは、本当にきつかった。

残り50ヤード。

56度を持って、あとは寄せるだけ。

何度も練習してきた距離です。

そこで突然、

カツッ‼︎

ボールはグリーンを大オーバー。

「なんで……。」

何度、膝から崩れ落ちそうになったか分かりません。

しかも毎回ではない。

8割は普通に打てるのに、ここぞという場面で突然やってくる。

この2割の異常値に、本当に苦しめられました。


原因が、分からない。

これが一番厄介でした。

練習では打てている。

いつもの動作もできている。

それなのに突然トップする。

だから、トップが出た瞬間を逃さず、

言語化 → 仮説 → 検証。

何度も繰り返しました。

それでも、なかなか答えに辿り着かない。

そんな時、以前レッスンでKコーチから何度も言われた言葉を思い出しました。

「手が緩んでる。」

「これかもしれない。」

「寄せたい。」

「飛ばしすぎたくない。」

そう思うほど、無意識に手元で距離を合わせ、インパクトで減速していた。

そこで仮説を変えました。

「距離を合わせない。決めた振り幅まで振り切る。」

短い距離でも振り切る。

怖くても振り切る。

練習で何度も検証しました。

そして7月9日、かずさカントリークラブ。

トップ0。

続く大千葉カントリークラブも、

トップ0。

何か月も苦しんだ鬼トップを、ようやく封じ込めました。

「寄せよう」と思うほど、寄らなくなっていたのです。


ところが、今度は距離が合わない。

練習場では狙った場所へ打てる。

なのにコースでは、なぜかピンをオーバーする。

ランを考えて、

「ピンではなく、グリーンフロントを狙う。」

に変えました。

それでもオーバーする。

またオーバー。

「なんで?」

検証を続けると、いつも5〜10ヤードほど飛びすぎていることに気付きました。

そして、二つの問題がつながりました。

鬼トップを消すために「振り切る」を身につけたことで、自分の距離そのものが変わっていた。

トップは消えた。

でも身体は、まだ新しい距離感を理解していなかったのです。

そこで生まれたのが、

「グリーンフロント−10ヤード」

という考え方でした。

フロントのさらに10ヤード手前を着弾地点にする。

そして、迷わず振り切る。

これがハマりました。


118を出したあと、

122。

133。

135。

121。

またスコアは低迷しました。

「得意距離を残せばいい。」

そんなに簡単な話ではありませんでした。

鬼トップ。

距離感。

芝。

傾斜。

ライ。

思い描いたゴルフができないたびに、

言語化 → 仮説 → 検証。

小さな勝ち筋を、一つずつ探しました。

そして7月。

大千葉カントリークラブ。

113。

118から113まで、決して一直線ではありませんでした。

むしろ、118を出してからの方が、

「再現することの難しさ」

を思い知らされました。

得意距離を残す。

それは間違っていなかった。

でも、

得意距離を残すことと、得意距離を再現することは違う。

118で答えを見つけたと思っていました。

でも本当に見つけたのは、

「再現性」という、次に越えるべき壁だったのです。

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