先日、得意だった7Wが突然打てなくなった。
トップ。
トップ。
トップ。
気付けば10球近く連続だった。
昨日まで普通に打てていた。
先週も打てていた。
だから余計に混乱した。
ゴルフをしていると、
昨日まで普通にできていたことが突然できなくなる。
ドライバーかもしれない。
アイアンかもしれない。
アプローチかもしれない。
そして私はこういう現象を
「暴走列車」
と呼んでいる。
暴走列車とは、
単なるミスの連続ではない。
ミスをきっかけに、
焦りや不安が連鎖し、
スコアを崩壊させる現象だ。
最初は小さなミスから始まる。
トップした。
ダフった。
右に出た。
左に引っ掛けた。
本来ならそこで終わる話だ。
しかし実際には終わらない。
なぜなら、
ミスをすると判断が増えるからだ。
もう一度同じクラブを持つか。
クラブを変えるか。
刻むか。
攻めるか。
取り返しにいくか。
安全にいくか。
ミスそのものより、
その後の判断の方が厄介なのである。
私は暴走列車について考えていて、
一つの仮説を持った。
暴走列車の正体は、
ミスではない。
判断の渋滞
ではないか。
例えば通常のホール。
ティーショット。
セカンド。
アプローチ。
パター。
判断回数はそれほど多くない。
ところが暴走列車が始まる。
トップした。
なぜだ?
もう一回打つか?
クラブを変えるか?
取り返すか?
刻むか?
すると判断回数が一気に増える。
しかもその判断は、
焦りの中で行われる。
ラウンド中ならさらに厄介だ。
後ろの組が見える。
同伴者は待っている。
プレイファーストが頭をよぎる。
すると人は、
正しい判断より、
早い判断を優先し始める。
気付けば、
ボールではなく、
後ろの組を見ながらゴルフをしている。
そして暴走列車は加速する。
ここで面白いことに気付いた。
暴走列車対策は、
スイング修正ではない。
判断回数を減らすことだ。
暴走列車が始まった時、
私は以前、
「どうやって取り返すか」
を考えていた。
でも今は違う。
「どうやって被害を最小化するか」
を考える。
クラブを変える。
刻みに切り替える。
「今日はこのクラブじゃない」
と認める。
一度列車を止める。
暴走列車を止めるとは、
諦めることではない。
スコアを守ることなのだ。
そしてもう一つ気付いた。
暴走列車が起きる時、
私はミスを理解できていなかった。
なぜトップしたのか。
なぜダフったのか。
なぜ右に出たのか。
原因が分からない。
だから不安になる。
不安になるから焦る。
焦るから判断が増える。
判断が増えるから暴走列車になる。
もしこの仮説が正しいなら、
練習で本当に作るべきものは、
ナイスショットではない。
ミスした時に、
何が起きたのかを説明できる力。
言い換えると、
ミスの辞書
なのかもしれない。
次は、
「ミスを言語化すると不安が消える」
について研究してみたい。


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